【タイの田舎の小さな家から】タイの仏教を30日で学ぶ – Day 6:瞑想(メディテーション)の基本とヴィパッサナー瞑想

🪷 タイの仏教を30日で学ぶ – Day 6:瞑想(メディテーション)の基本とヴィパッサナー瞑想

タイ仏教の修行の中心にあるのが 「瞑想(メディテーション/ภาวนา・パワナー)」
お寺でも家庭でも、僧侶だけでなく一般の人々が日常的に行っています。

瞑想とは、心を落ち着けて「今この瞬間」に意識を向ける練習です。
それによって、感情や思考に振り回されない穏やかな心を育てます。


🌿 瞑想の目的とは?

多くの人が「瞑想=リラックス」と考えますが、仏教の瞑想はそれ以上のものです。
お釈迦様の教えでは、瞑想とは「真実をありのままに見るための訓練」なのです。

  • 心が静まると、思考の奥にある“苦しみの根”が見える

  • 見えてくることで、執着や怒りが自然にほどけていく

これが瞑想の深い目的です。


🪶 ヴィパッサナー瞑想とは?

タイで最も広く実践されているのが、「ヴィパッサナー瞑想(Vipassanā)=洞察の瞑想」
ヴィパッサナーとは、「物事をそのまま観る」 という意味があります。

🔹 基本の流れ

  1. 呼吸に意識を向ける
     吸うときは「吸っている」と、吐くときは「吐いている」と心で感じる。

  2. 身体の動きや感覚に気づく
     歩くとき、手を動かすとき、食べるとき――“今、ここ”の感覚を観察する。

  3. 感情や思考を観察する
     怒り・不安・喜びなどを「良い」「悪い」と判断せず、「いま怒っている」とただ気づく。

こうして心の流れを静かに見守ることで、気づき(サティ) が育ちます。
サティは、心を整える仏教の中核的な智慧です。


🪷 タイの寺院での実践

タイでは、多くの寺院に瞑想センター(Meditation Center)が併設されています。
僧侶の導きのもと、静かな環境で1日から数週間のリトリート(修行)を行う人もいます。

白衣を身にまとい、食事も質素に、沈黙の中で自己を見つめる時間。
それは“苦行”ではなく、“心を磨く旅”です。


🌼 今日できること

  1. 静かな場所で、1分間だけ呼吸を観察してみましょう。

  2. 頭に浮かぶ考えを追わず、「いま呼吸している」とだけ意識します。

  3. 1分が終わったら、「ありがとう」と自分に声をかけて終わります。

たった1分でも、心が少しだけ静かになるはずです。


Tensui
Tensui

💫 まとめ

要素 意味
瞑想 心を静め、真実を観る訓練
ヴィパッサナー 「気づき(サティ)」を育てる洞察の実践
目的 苦しみの根を理解し、手放すこと
結果 穏やかで自由な心に近づく

🪷 次回予告

明日の Day 7 では、瞑想と並んで大切な修行、
「日常で実践できるマインドフルネス(念・サティ)」について学びます。
歩く、食べる、話す――そのすべてが修行になる、タイ仏教の“日常瞑想”の世界へ。

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タイの仏教

Posted by mon1127