【タイの田舎の小さな家から】タイの仏教を30日で学ぶ – Day 7:日常に生きるマインドフルネス(念・サティ)

🌿 Day 7:日常に生きるマインドフルネス(念・サティ)
タイの仏教では、瞑想だけが修行ではありません。
「日常そのものが修行」――これが、マインドフルネス(念・サティ)の教えです。
サティとは、**「気づき」「意識の目覚め」**を意味します。
歩くときには足の感覚に、食べるときには味や香りに、話すときには心の状態に――
その瞬間の自分に、やさしく注意を向ける。
それがマインドフルネスの始まりです。
たとえば、タイの僧侶たちは朝の托鉢(たくはつ)のときも、
一歩ごとに「右足、左足」と心の中で唱えながら歩きます。
その一歩一歩が、仏陀への祈りであり、今この瞬間を生きる行いなのです。
私たちの日常でも同じように、
食事をしながらスマートフォンを見る代わりに、
「今、食べている」「今、味わっている」と気づくだけで、
心の中に静かな喜びが芽生えます。
マインドフルネスは、修行というよりも**「生き方」**そのもの。
日々の動作を通して、心を観察し、穏やかに整えていく。
それが、ブッダが説いた“今ここに生きる智慧”です。

タイの僧侶たちが語る「出家と在家の道」について学びます。
僧院の修行と家庭での実践――二つの道の違いと共通点を探っていきましょう。









