【タイの田舎の小さな家から】【タイ移住30日間シリーズ:第30日目(最終回) 「まとめ:タイ移住30日間で見えた“本当の幸せ”とは」

🌺 第30日目(最終回)

「まとめ:タイ移住30日間で見えた“本当の幸せ”とは」

バンコクの朝。
ゆっくりと昇る太陽の光が、窓の外の椰子の葉を金色に染める。
いつもと変わらない静かな朝なのに、今日はなぜか胸の奥が少し熱い。
この30日間、タイでの暮らしを通して、私は“幸せ”という言葉の意味を改めて考えるようになった。

タイに来たばかりの頃は、便利さを求め、日本と同じような生活リズムを維持しようとしていた。
しかし、時間の流れ方が違うこの国では、そんな焦りはすぐに手放すことになった。
暑さ、渋滞、思い通りにいかない日々――。
けれど、そのすべてが“生きている実感”に変わっていったのだ。

市場で交わす笑顔。
カフェでゆったり過ごす午後。
散歩中にすれ違う犬たちの無邪気な尻尾。
そして、近所の人々が見せる小さな優しさ。
そこには、数字でも肩書きでも測れない“豊かさ”があった。

日本では、つい「もっと」「早く」「上へ」と思ってしまう。
だが、タイでは「今」「ここ」「このままでもいい」と感じられる瞬間が増えた。
それは、仏教が生活の中に息づくこの国だからこそ気づけた心の静けさかもしれない。

本当の幸せとは、
何かを“手に入れること”ではなく、
すでに自分の中にあるものに“気づくこと”。

そんな単純なことを、タイの風と人々が教えてくれた。


30日間の旅が終わっても、人生の旅は続く。
これからもタイという国が、あなたの心のどこかに優しく灯り続けますように。
微笑みの国で見つけた「本当の幸せ」を胸に、また新しい一日を生きていこう。


つづく(to be continued…)
いつかまた、どこかのタイの空の下で。

 


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