【タイの田舎の小さな家から】タイの仏教を30日で学ぶ – Day 8:出家(しゅっけ)と在家(ざいけ)の道

🛕 Day 8:出家(しゅっけ)と在家(ざいけ)の道

僧院で生きる道、家庭で生きる道――どちらも仏教の“修行の場”

タイ仏教には大きく分けて
① 出家者(僧侶:プラ)
② 在家者(一般の信者:ウパーサカ/ウパーシカー)
の二つの道があります。
そのどちらも、ブッダが説いた「苦から離れる」という目的に向かって歩むという点では共通しています。


🟡 出家者の道:徹底した修行と奉仕の生活

タイの僧侶は、
・毎朝の托鉢(たくはつ)
・読経と瞑想
・戒律(ヴィナヤ)の厳守
・地域への教えの伝達
を中心に生活します。

僧院に身を置くことで、
迷いを減らし、心を磨くことに集中できる環境が整っています。

特にタイでは、短期間だけ出家する「一時出家」も一般的で、
人生の節目に心をリセットする行為として尊ばれています。


🟢 在家者の道:生活の中で学ぶ“実践の仏教”

一方、在家者は仕事や家庭、社会生活を送りながら修行を続けます。
日々の行動の中で、
五戒を守り、布施を行い、心を整えることが中心となります。

僧侶のように厳しい戒律はありませんが、
むしろ“現実の世界の中で心を乱さずに生きる”という難しさがあり、
これはこれで深い学びの場となります。

タイの僧侶たちはよくこう言います。

「寺は心を洗う場所、家庭と社会は心を試す場所である」


🟣 道は違えど、ゴールは同じ

出家者も在家者も、
目指すところは 「心の解放」

出家者は“静かな世界”で自分を見つめ、
在家者は“動きのある世界”で心を磨く。

ブッダはどちらが上とも下とも言いませんでした。
大切なのは、

「今の自分にできる最善の修行をすること」
その真摯さこそが、道を清らかにするのです。


Tensui
Tensui
🌱 明日の Day 9 では、
「布施(ダーナ)」について掘り下げます。
日本とタイでは少し異なる“布施の文化”と、
心が軽くなる与える行為の秘密に迫っていきましょう。

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タイの仏教

Posted by mon1127