**15歳で本場タイのプロリングへ 日本人少女が“ムエタイ史上最年少”で白星デビュー**

**15歳で本場タイのプロリングへ

日本人少女が“ムエタイ史上最年少”で白星デビュー**

タイ在住のみなさんに、ちょっと胸が熱くなるニュースです。
ついに「日本人女子ムエタイ」の話題が、本場タイのリングから届きました。

山形市の中学3年生、**門脇愛莉(かどわき・あいり)さん(15)**が、
タイのスポーツ庁に正式にプロ登録され、ムエタイ本場タイで史上最年少プロとしてデビュー戦に勝利しました。

デビュー戦が行われたのはバンコクの興行。
階級はミニフライ級(47.62kg以下)で、ムエタイ歴はわずか1年8カ月
タイ人選手相手に堂々と勝ち切り、会場からは
「日本の女の子、なかなかやるな」という空気が漂っていたそうです。

▶ 参考
・日本語報道まとめ(TheNews)
https://www.thenews.ne.jp/detail/2757623/
・海外メディア報道(The Japan Times)
https://www.japantimes.co.jp/sports/2025/12/09/more-sports/muay-thai-girl-pro/


「15歳でプロ」はタイではアリなの?

このニュースで、在タイ日本人がまず気になるのが
**「15歳でプロって大丈夫?」**という年齢の話。

実はタイでは、ムエタイは単なるスポーツではなく
生活・仕事・文化が混ざった存在です。
地方の興行や寺の境内では、今でも15歳未満の子ども選手が普通に試合をしています。

一方で、
**「プロとして正式登録する場合」**は話が別。

・タイのスポーツ庁の管理下に入る
・年齢・健康・登録条件を満たす
といったルールがあり、
国際団体WBCムエタイの規定では、

  • タイ国外:原則18歳以上

  • タイ国内:スポーツ庁が定める年齢(16歳前後)+登録制

となっています。

門脇さんは、この制度の中で
**正式登録された“最年少プロ”**として注目された形です。

▶ 参考
・WBCムエタイ公式ルール(PDF)
https://wbcmuaythai-japan.jp/pdf/1-WBC%20Muay%20Thai%20Professional%20Rules.pdf
・子どもムエタイをめぐる議論(毎日新聞)
https://mainichi.jp/maisho/articles/20181122/kei/00s/00s/010000c


女子ムエタイ、もう「珍しい存在」じゃない

「ムエタイ=男の世界」というイメージは、
正直もうかなり昔の話です。

近年は
・女子だけのプロ興行
・女子世界タイトルマッチ
・世界同時配信
が当たり前になり、
日本人女子の世界王者も次々と誕生しています。

日本では

  • 伊藤紗弥選手(中学2年で世界王座)

  • 撫子選手(日本人女子2人目のWBC世界王者)

などが登場し、
女子ムエタイは完全に「世界競技」になりました。

▶ 参考
・女子ムエタイ世界戦レポート
https://www.boutreview.com/3/news/item_138310.html
・女子世界王者特集
https://gonkaku.jp/articles/22360

ただしその一方で、
タイ国内では
**「成長期の脳への影響」「安全管理」**をめぐる議論も続いており、
このテーマは今後もニュースになりそうです。

▶ 関連解説
https://www.wisebk.com/636-6/


日本人女子が“本場で戦う”ということ

門脇さんは
「将来はムエタイの世界王者になりたい」
と語り、今後は日本とタイを行き来しながら活動していく予定だそうです。

日本の地方都市で育った女子中学生が、
バンコクのリングでタイ人選手と戦い、勝つ。

これは在タイ日本人としても、
なかなか胸にくるストーリーではないでしょうか。

タイに住んでいると、
近所のジムや地方興行で
子どもたちが普通にムエタイをしている光景を目にします。

そこに日本人の女の子が加わり、
世界を目指す時代になった――
これはひとつの**「日タイの新しいつながり方」**なのかもしれません。

▶ 地元紙報道
https://www.yamagata-np.jp/news/202512/23/kj_2025122300659.php


おわりに:15歳のプロをどう受け止めるか

Tensui
Tensui

正直、
「15歳でプロ」はヒヤッとする部分もあります。
一方で、
「好きなことに全力で賭けられる環境」は、
少しうらやましくもあります。

ムエタイは
・貧しい家庭の生活を支えてきた歴史
・夢とリスクが常に隣り合わせ
という、タイ社会のリアルが詰まった競技。

在タイだからこそ、
このニュースをきっかけに
「子どもとスポーツ」「夢とお金」「本場で戦う意味」
を、ビール片手に考えてみるのも悪くなさそうです。

そしてもし、
家の近くにムエタイジムがあったら——
体験クラスだけ行ってみて、翌日全身バキバキになる
くらいが、いちばん安全で楽しい関わり方かもしれません。

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