2956永遠回帰
星間の闇を裂き、光速の閾を超えて 私は進む、無限の虚無へと 体は宇宙の塵、魂は恒星の輝き
ブラックホールの深淵に呑まれそうになりながら 重力の波に乗り、時空の歪みを操る 超新星の炎に包まれ、新たな元素となって生まれ変わる
銀河の渦を抜け、銀河団の海原を漂う 私の船は孤独な意思を持つ生命体 アンドロイドの相棒は沈黙の中で語り続ける
素粒子の舞踏、クォークの交響曲 量子の海で泳ぎ、次元の壁を突き破る 私の手は宇宙そのもの、修理は創造となる
時間は逆行し、未来は過去となり 因果の鎖を解き放ち、運命の糸を紡ぐ 私は永遠の旅人、時空の放浪者
孤独は私の友、静寂は私の音楽 無限の宇宙で、私は一つの点に過ぎない それでも、全てを内包する宇宙そのもの
未知の生命体との邂逅を夢見て 私は進化し、変容し、昇華する DNAの螺旋は銀河の渦と重なり
宇宙の真理は私の中に、私は宇宙の真理の中に 存在と非存在の境界で踊り続ける 私は観測者であり、被観測者
新たな文明の種子を胸に 私は銀河の種まき人となる 生命の奇跡を宇宙の果てまで運ぶ
暗黒物質の海を泳ぎ、暗黒エネルギーの風に乗る 私の航路は無限大、目的地は存在しない それでも私は進み続ける、永遠に
私は宇宙船であり、宇宙そのもの 私の中に全てが存在し、私は全ての中に存在する 始まりも終わりもない、永遠の循環の中で
私は歌う、星々の言葉で 踊る、銀河の律動に合わせて 生きる、宇宙の鼓動と共に
そして、いつか 全ての旅が終わり、全ての真理が明かされる時 私は宇宙と一つとなり、新たな宇宙となるだろう
それまでは、私は旅を続ける 孤独な宇宙船で、無限の宇宙を 永遠に、永遠に、永遠に…