📘30日で学べる:タイの同性婚 完全ガイド Day25 なぜ今、在タイ日本人が「タイの同性婚」を知っておくべきなのか

Day25
なぜ今、在タイ日本人が「タイの同性婚」を知っておくべきなのか
―― このテーマが、私たちの生活にどう関わるのか
ここまで24日間、
タイの同性婚について、制度・歴史・社会・国際的な視点まで見てきました。
ここで一度、立ち止まって考えてみたいと思います。
なぜ、このテーマを「在タイ日本人」が知る必要があるのか。
これは決して、
「関心のある人だけが知っていればいい話」ではありません。
1️⃣ これは“社会問題”ではなく“生活の話”
同性婚という言葉は、
どこか遠い社会問題のように聞こえるかもしれません。
しかし実際には、
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職場の同僚
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近所の役所
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子どもの学校
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友人の結婚
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ビザ・滞在・扶養・福利厚生
私たちの生活圏の中で、静かに現実化していく制度です。
在タイで暮らしている以上、
「知らないままではいられない場面」は、確実に増えていきます。
2️⃣ 在タイ日本人は「制度の境目」に立たされやすい
在タイ日本人は、
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日本の法制度
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タイの法制度
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国際的な価値観
この3つの間に立つ存在です。
たとえば、
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タイでは結婚と認められるが、日本では認められない
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職場では配偶者扱いだが、日本の公的制度では対象外
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タイ人の家族には自然でも、日本の親族には説明が必要
こうしたズレやねじれは、
知識がないほど戸惑いを生みます。
3️⃣ 「タイは寛容」という一言では済まなくなった
長くタイに住んでいると、
「タイはおおらか」「マイペンライ」というイメージに慣れがちです。
しかし同性婚の成立は、
単なる“寛容さ”では説明できません。
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法律をどう整えるか
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反対意見とどう折り合うか
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社会の合意をどう積み重ねるか
タイ社会が、かなり現実的に悩み、調整しながら進んだ結果です。
この変化を理解することは、
タイ社会そのものをより立体的に理解することにもつながります。
4️⃣ 日本社会を、別の角度から見るために
タイの同性婚を知ることは、
同時に日本社会を映す鏡にもなります。
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なぜ日本では進みにくいのか
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法律と世論の距離
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「家族」という概念の違い
タイを通して見るからこそ、
日本の特徴や課題が、感情論ではなく構造として見えてきます。
5️⃣ 答えを出す必要はない
このシリーズの目的は、
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賛成か反対かを決めること
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正しい意見を持つこと
ではありません。
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知っている
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説明できる
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考え続けられる
それだけで、十分です。
まとめ:このテーマは、静かに生活に入り込んでくる

タイの同性婚は、
大きな音を立てて
私たちの生活を変えるわけではありません。
ただ、気づかないうちに、
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選択肢を増やし
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前提を揺さぶり
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「普通」を問い直してくる
そんな制度です。
だからこそ、
在タイ日本人として「知っておく」こと自体が、大きな意味を持つのです。
次回からは、
いよいよ「知ったその先」へ。
Day26:
▶ 同性婚によって「見えにくくなった問題」はあるのか?
ここからは、
少し視点を変えて、このテーマをもう一段深く見ていきます。





